腸内環境は5歳で決まる?「腸内フローラ10の真実」【書評】
腸内環境は5歳で決まる?「腸内フローラ10の真実」【書評】
この記事を読んでほしい方
- 腸内フローラとは何か知りたい方
- 腸内フローラが身体にもたらす影響について知りたい方
- 腸内フローラがいかに多様化していくのか知りたい方
こんにちは!
身体に気を遣っている方や
ダイエットをしている方であれば
腸内を整えることがいかに大切か
ご存知だと思います。
しかし、腸内環境が体のどの部分で
整えられているのかご存知ですか?
5歳で腸内フローラが決まってしまう
なんて信じられますか?
ちなみに私は「腸内フローラ」という
言葉の意味を知りませんでした。汗
今回は腸内フローラについて
詳しく書かれた本を紹介していきます!
この本から得られるもの
- 腸内フローラとは何かわかる
- 腸内フローラが身体にどんな影響をもたらすのか知る
- 腸内フローラの多様化していく過程がわかる
1.本の概要
まずタイトルにある「腸内フローラ」とは、
細菌たちの生態系のことを指します。
難しいことは考えずに、腸内に多様な細菌がいることだと思って大丈夫です。
腸内フローラによって、痩せやすい人太りやすい人、
病気になりやすい人なりにくい人が
決まってくると最近の研究ではわかっています。
そこで、まずは体型に影響を与える
短鎖脂肪酸について触れていきます。
そして、いかに腸内フローラが多様化していったのか、
なぜ人によって腸内フローラが異なるのかを説明しています。
2.要点を3ポイント!
ここからは、著書を読んで個人的に
大切だと思ったポイントを3つに絞って
説明していきます!
2-1.肥満や痩せ型をきめるのは短鎖脂肪酸
・腸内フローラの乱れが肥満体質の原因になる
腸内フローラによって、痩せやすいのか
太りやすいのかが決まってきます。
「じゃあ、肥満フローラの人は諦めるしかないの?」
そんなことはありません!
肥満フローラを痩せフローラに
変えることはできます!
そしてポイントなのは、肥満フローラには
肥満させる細菌がいるのではなく、
肥満を防ぐ菌がいないということです。
・腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸が肥満をコントロールしている。
脂肪細胞というのは、放っておくと
血中の栄養分をとりこんで
どんどん肥大化していきます。
それを防いでくれるのが短鎖脂肪酸。
短鎖脂肪酸とは、脂肪酸の一種です。
(脂肪は脂肪酸とグリセロールというものに分解されます。
その中でも脂肪酸には種類があります。)
脂肪細胞は短鎖脂肪酸を感知すると、
栄養分のとりこみをやめます。
(過剰に脂肪細胞が肥大しなくなる)
また、交感神経にも
短鎖脂肪酸のセンサーがあり、
感知すると代謝があがります。
つまり、短鎖脂肪酸は代謝をあげ、脂肪の蓄積を抑えてくれます!
ちなみに、
短鎖脂肪酸=酢酸、酪酸、プロピオン酸
・短鎖脂肪酸を増やすには食物繊維
短鎖脂肪酸をつくる菌は
食物繊維を餌にしているため、
野菜をたくさん食べれば
肥満フローラを痩せフローラに
変えていくことができます!
2-2.腸内フローラの多様化
・人は母の胎内にいるときは無菌状態
人は、出産のときにはじめて菌と接触します。(産道に菌がいる)
だから帝王切開でうまれた赤ちゃんは
自然分娩の赤ちゃんがもっている菌をもっていません!(驚き!!!!)
・生後6ヶ月ほどたつとビフィズス菌が90%以上占めるようになる。
その後色んな菌が増えていきますが、
どんな菌がどれくらいの割合で増えるかは
人によって異なります。
そして、だいたい5歳くらいまでに
人の腸内フローラの構成は決まり、
その後大人になったらほとんど変わりません。
(食生活で少し変わる)
そして、老化すると腸内細菌の数が減っていきます。
・腸内環境の隠れ家は腸の内側のムチンとよばれる粘膜
腸の白血球はiga抗体という特殊な抗体をだし、
iga抗体は腸内細菌にくっつき、
iga抗体がくっついた細菌だけ
粘膜の中に入り込むことができます。
そして、粘膜の中で長く残るのは
iga抗体が適量にくっついた細菌だけです。
この白血球は盲腸で
どんな細菌がいるのかを学習して、
学習した白血球が特定の細菌に細菌をだします。
・生物は生きていくために必要な機能を捨てていく
例えば、人はビタミンcを体内で
合成できませんが、それは昔ビタミンcが
ありあまっていたから、
体内では合成できないように進化したのでは
と言われています。
2-3.腸内フローラは国によって特徴がある
・腸内フローラは国や人種によって異なる。だから同じものを食べても違う結果がでる。
たとえば、日本人の腸内フローラには、
海藻を消化する遺伝子がいます。
これは他の国の人には見られず
スシファクターともよばれます。
・それぞれの民族にはそれぞれの食生活に最適化された腸内細菌がいる。
和食が身体にいいのは間違いありませんが、
アメリカ人が和食をたべ続けるより、
日本人が和食をたべたほうが恩恵は大きくなります。それは私たちの先祖が
和食を食べていたからです。
3.感想
ここからは著者を読んだ個人的な感想になります!
3-1.本を読むまでの自分
- 腸内フローラという言葉を知らなかった
- 腸内でどのように多様化していくのか知らなかった
- ヨーグルトなど発酵食品が腸内フローラの餌になることは知っていたが、全てが取り込まれると思っていた
3-2.本を読んで気づいたこと
- 人は5歳までに腸内フローラの構成がある程度決まってしまう
- 痩せフローラ、肥満フローラというものがある
- 生まれた土地によって腸内フローラに合う合わない食事がある
3-3.今後変えていきたいこと
- 食事で腸内フローラを変えられるのは少しの影響しかないが、痩せフローラになるように継続していくしかない
- その土地によって腸内フローラに合う食事があるから、その人の生まれた土地のフードをもとに考えていく
- 多様な細菌をとりいれるために、あまり殺菌消毒に敏感にならないこと
4.復習
4-1.肥満フローラを痩せフローラに変える
・脂肪細胞の肥大化を防ぐのが○○○○○
・○○○○○の餌になるのは○○○○
A
短鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸 食物繊維
4-2.腸内フローラの多様化
・人は母の胎内にいるときは○○状態
・○歳までに腸内フローラの構成が決まる
・白血球から○○○抗体がでる
A
無菌
5
iga
4-3.国によって特徴がある腸内フローラ
・日本人には○○を消化する遺伝子がある
・それぞれの○○○に最適化された腸内細胞がいる。
A
海藻
食生活
5.「腸内フローラ10の真実」まとめ
いかがでしたか?
腸内フローラとは最近の生態系のことを指していて、
痩せフローラ肥満フローラと
あることがわかりました。
短鎖脂肪酸がそのフローラを決定していて、
人は5歳までにある程度腸内フローラの構成が
決まってしまう。
しかし日々の食事によって少しづつ
改善していくことはできると分かりました。
今回の本では難しい用語も出てきたと
思いますが最後まで読んでいただき
ありがとうございます!
この記事に書いてあるのはほんの一部で
著者ではさらに深く腸内フローラの真実が
書かれていますので、より気になる方は
チェックしてみてください!
それでは、またー!